体温が高い赤ちゃんを抱っこしながらの授乳は冬でも汗が出るほど暑いものです。
ただでさえ授乳中のママも体温が上がっているので、お互いの熱で赤ちゃんもママも汗びっしょりになってしまいますよね。
そして汗が気になるのはさらに気温が暑くなってくる時期。
気温が高くなると汗をさらにかきやすくなりますし、薄着になるのでにおいで周りに迷惑をかけていないか気になってきます。
自宅であれば空調を調整したり赤ちゃんと一緒にシャワーを浴びてスッキリすることもできますが、お出かけ先ではそういうわけにもいきませんよね。
赤ちゃんと一緒のお出かけの場合、授乳のタイミングが数回あると思いますが、その度に赤ちゃんもママも汗だく・・・。その度に汗のにおいのほうもどんどん強くなってくる気がしませんか!?
そんなお悩みをお持ちの方に、今回はママにとっての汗や特に気になる汗のにおい対策についてお話ししていきます。
産後汗が止まらない!?その原因は?
妊娠中、出産後と目まぐるしく環境が変わるのと同時に、ママの体にも劇的な変化が生じます。
そのひとつに産後の汗が止まらない・・・という悩みを持つママさんが多いようです。私もその一人なんですが、季節関係なく頭や脇、背中、太もも・・・と全身から汗が吹き出ていました。
元々の汗の役割とは体温を調節するためのものです。でも産後に滝のようにかく汗は年中関係なく出てきますよね。
この異常な汗は体温調整というよりホルモンバランスの変化が原因なんです。産褥期多汗(さんじょくきたかん)と呼ばれるこの症状は、妊娠出産で増えた女性ホルモンが急激に減少して、体温調整機能がうまく働かなくなったことで起こります。
産後の体調変化のひとつで仕方ないことだとわかっていても、このダーダーと流れる汗、そしてにおい・・・。これっていつまで続くの?と気になりますよね。
産後の汗が止まらない症状はいつまで続く?
産褥期多汗と呼ばれる産後特有の症状はホルモンの状態が落ち着けばおさまってきます。だいたい授乳期が終わってしばらくすると気づけば変な汗をかかなくなったな、と感じました。授乳している時期は産褥期多汗と赤ちゃんと密着する熱のダブルで異常に汗をかいていたんだと思います。
卒乳した今でも抱っこすると暑くはなってきますが、以前のようには汗をかかなくなってきました。
産褥期多汗はそのうちおさまる症状とわかってはいても、お出かけ日和になって赤ちゃんとお出かけする機会が増える時期は、やっぱり汗とにおいが気になると思います。次に実際に効果のあった汗とにおい対策をご紹介します。
産後ママの汗とにおい対策!気をつけるポイント(体験談)
産後お出かけするときは替えの下着を持ち歩くほど汗びっしょりになっていた私ですが、汗と気になるにおいについて気をつけていたポイントがいくつかありますのでご紹介します。
授乳中のママの汗対策|常温で水分を多めにとる
産後はとにかく汗をかきます。それに加えて授乳をしていると体から水分が奪われて脱水状態になりがちです。脱水状態になるとママの体の状態も危険になりますし、水分不足から母乳も出にくくなります。
脱水を予防するためにも常温の水を多めに飲むようにしていました。お水の温度は、冷たいと体が冷えて母乳が出にくくなりますし、熱いものだとさらに暑くなって飲む気が無くなるので常温に落ち着きました。水分を取ると汗が出やすくなるからと、飲むのをひかえる方がいらっしゃいますが、授乳中は例外ですのでしっかり水分補給を心がけましょう。
授乳中ママの汗とにおい対策|市販の母乳パッドは使わないかこまめに取り替える
授乳しているママの必需品、母乳パッドですが、これもにおいの元になりやすいのでお出かけの時は頻繁に取り替えていました。
胸元の汗と母乳が混ざるともー大変なにおいになってしまいますので、市販の母乳パッドとミニガーゼハンカチを使い分けていました。どうしても授乳間隔があいてしまう時は市販の母乳パッド、頻繁に授乳できる場所へお出かけする場合はミニガーゼハンカチを母乳パッド代わりに使っていました。市販の母乳パッドもガーゼハンカチも替えられるタイミングでしょっちゅう取り替えていました。
ガーゼだと汗もしっかり吸ってくれるので下着ににおいが移らなくて重宝しましたよ。ただ、使い古したガーゼはどんなに洗っても変色と母乳のにおいが徐々に取れなくなってくるので、2週間から1か月ごとに古いものは捨てて新しいものを新調していました。
産後ママの汗とにおい対策|下着は汗をかいても臭くなりにくい綿素材で
綿素材は汗をかいてもにおいが発生しにくい素材です。できれば肌に直接触れる下着は汗をしっかり吸ってくれる綿素材でにおいを防止しましょう。出てしまう汗をできるだけ臭くさせないのがポイントです。
ストレッチの効いた下着やブラトップは特に産後の授乳の時期には楽チンなんですが、お出かけの時だけは綿100%のものを着るようにしていました。ポリエステルが含まれている素材は汗の成分が生地にとどまったままになりがちで、においの発生源になりやすいので気をつけてくださいね。
赤ちゃんとお出かけの時の汗とにおい対策|とにかくこまめに汗をふく
市販の汗ふきシートもサッパリして気持ちいいですよね。でも、無香料の汗ふきシートを使ったところ少量のメントールが配合されているタイプだったようで、赤ちゃんを抱っこしたとき服の上からでも刺激を感じるのか泣いて嫌がっていました。汗ふきシートを購入される際は気をつけて成分をご覧になってくださいね。
普通にタオルで優しくふき取るだけでもにおいには効果があります。ただ、乾いたタオルだと拭いてもふいても汗が吹き出してくる感じがするので、濡れタオルで優しくおさえながら拭き取るのがおすすめです。濡れタオルを使うことは熱中症予防にもなります。お出かけの時は、乾いたタオルハンカチを数枚持って行き水道の水で濡らして軽く絞ります。体を拭いた後は軽く洗ってチャック付きのポリ袋(ジップロックなど)に入れて持ち帰ってました。
産後のデオドラント|授乳中に制汗剤って使っても大丈夫?
私の場合、汗とにおいが気になってしまって人に会ったり外に出かけること自体が億劫になっていました。なので色々悩むより制汗剤で汗のにおいを抑える方を選びました。
汗やにおいの感じ方の個人差もありますし、制汗剤の成分が気になるという方もいらっしゃると思います。授乳中は肌に直接つけるもの一つとっても赤ちゃんに影響はないかな?と気になるものですよね。制汗剤はなるべく自然のものを選ぶように気をつけていました。赤ちゃんの口に直接入るものではないにしても、授乳中のデオドラントはできるだけ刺激がないものを選びたいですよね。
授乳中に実際に使用していたデオドラント
できれば刺激のあるものは使いたくなかったので、天然のデオドラント成分が配合されていて授乳中でも使えるデオドラント製品を使っていました。オーガニックのものやアロマなどいろんな種類を試してみたんですが、最終的に粉が飛び散らない塗るタイプの制汗剤に落ち着きました。
ミョウバン成分の水でぬらして使うストーンタイプを愛用していました。朝一回水にぬらしてから塗るだけなのでとっても手軽です。日中お出かけするときだけ塗っていましたが、汗を止めるというより汗のにおいを抑えてくれる効果があるなと感じました。1年使ってもなくならなくてコストパフォーマンスも良い製品です。汗じみを気にされている方にはあまり向かないかもしれません。あくまで汗のにおい対策という感じです。
授乳中のママの汗とにおい対策まとめ
今回は授乳中のママの汗とにおいにまつわるお話でした。
授乳中ということでなかなか根本的な解決策というのは難しいところでもあります。でも周りを不快にさせるにおいを撒き散らしてしまわないよう気をつけることはできますので、良かったら参考にしていただけると嬉しいです。
暑い季節の授乳は特に大変ですが、終わってみると懐かしく思い出します。ぜひ今だけの赤ちゃんとの素敵な時間を楽しんでくださいね。